2010年4月11日
洛北鷹峯、常照寺では今年も寛永の昔、京都島原の名妓「吉野太夫」を偲んで花供養が行われました。この寺の山門は、生前吉野太夫が寄進したものだそうです。
島原太夫始め、他二名の太夫さん、かむろさん6名、大きな笠を差し掛ける男衆さん二名、
お世話係の女性3名、が隣の源光庵より花魁道中をしてきます
八文字の歩行は赤い鼻緒の黒高下駄に白い素足が美しく30キロ以上もある衣装は重く輝きます。
吉野太夫さんの墓前です。私も太夫さんが来られる前にお参りをしました。
お墓参りをする太夫さんのご一行です。
境内の別所に比翼塚がございます。吉野太夫さんを身請けされた夫の紹益さんとお二人のお墓です。仲の良いご夫婦だったそうですが吉野は38歳にして他界されたそうです。
夫紹益の嘆きはひとしおだった事でしょう。
「都をば花なき里となしにけり 吉野を死出のやまにうつして 紹益」