12月半ばの午後、雪雲が垂れかかった北の空を眺めながら
金閣寺に向かいました。
向かう途中で前方の空が明るくなってきました。
到着した時点で舎利殿に日が当たり強烈な反射が目に入りました。
傍にいた観光客が思わず「こんなきれいな金閣寺を見るのは初めてだ」
とつぶやいていました。
「鏡湖池」(きょうこち)に映る金箔がゆらゆらと揺れて
時折降り落ちる淡雪の波紋が輪を描いておりました。
妖艶な雰囲気さえ漂っておりました。
波紋の美しさにとらわれて何枚もシャッターを押してしまいました。
松の緑も取り入れてお正月気分も表現してみました。
金波のさざなみも綺麗です。
抽象画を見ているような楽しさもあります。
茶室「夕佳亭」の丘から屋根の鳳凰を眺めながら
満たされた気分になりました。